Recodeに掲載してもらいましたVol.4

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「RECODE | 美容の明日を考える」インタビュー企画 第18弾・Vol.4

RECODEでは「美容の明日を考える」というテーマで、様々なシーンで活躍される方にインタビューを行っています。今回はその第18弾として、創業3年にしてヘアサロンを7店舗展開。それだけでなく、マツエク7店舗、ネイル、リラクゼーション、エステを1店舗ずつ幅広く展開、急成長しているサロン、hair resort Ai代表古藤知裕氏(以下古藤さん)に、hair resort Aiで行われているサロン内の雰囲気を良くするための取り組みについてお伺いしました(4/7)

お店の雰囲気を変えた“ありがとうポイント”

インタビュアー:

以前アプリを利用して「ありがとうポイント」をやり取りしている、という記事を拝見しました。

とても興味深いと思ったのですが、こちらについてお聞かせいただけないでしょうか。

古藤さん:

そうですね。まず報告システムのようなものは大抵のサロンにあると思いますが、ウチにも元々そういうものがありました。

当時、150人程スタッフがいましたが、「あの人のこういうところが悪い」というマイナスの報告が何百件も来ていました。それを見てるとこちらのメンタルが参りそうになってしまって。

報告システムを導入した目的はそういうものじゃなく、「自分が練習していた時に◯◯さんが手伝ってくれました」という感じの報告を受けて、その手伝ってくれた子を僕が労るなど、そういうことをするためのものでした。

しかし、その逆のことが多くなってしまいましたね。悪い報告を受けて、僕が対処するいう。

インタビュアー:

ああ……。

古藤さん:

これは違うなと思い、色々な評価制度を調べていた時に「サンクスギフト」というものを見つけました。

詳しく見てみると、本当に人の良いところを探す内容になっていると思いまして、試しに導入してみることにしたんです。

可視化した“ありがとう”により、違う視点を持つことができる

インタビュアー:

なるほど。導入して具体的に感じたことなどはありますか?

古藤さん:

「この子とあの子はこういう関係で、こういうことをしてありがとうコインを送っている」ということを見るだけでも、僕のストレスは大分減りました。

これは良いと思い本格的に導入することにしましたね。

インタビュアー:

導入されたことにより、お店の雰囲気などは変わりましたか?

古藤さん:

スタッフからも「なんかちょっと店の雰囲気良くなりましたよね」と声をかけられるなど、明らかに空気は良くなりましたし、僕自身も今まで気づかなかったスタッフ達の姿に気づけるようになりました。

例えば、今までそういう子ではないと思っていた子が色んな子にコインを送っていて、実際色んなところで感謝をするようになるなど、そういった感じです。

それで、僕としても今までよりももっとスタッフ達のことを大事に思えるようになってきて。要はこっちとしてもスタッフのことを好きな方が、もっとスタッフのこと考えられるじゃないですか。

反対に、そういう環境が無く、顔が見えなかったり、皆が考えていることが見えなければ、自分勝手に走ってしまうこともあると思うので、経営の方針を決める上でも、皆の為にもっと何かできないかという視点を持つという意味でも、サンクスギフトって良いなと思っています。

インタビュアー:

経営者とスタッフ両方にとってメリットがあるということですね。

古藤さん:

そうです。ウチではそのコインが有給やディズニーランドのペアチケットなど、そういうのに換えることができるようにしています。

一番低い点数であれば、500ポイントで店長、マネージャーと美味しいごはんを食べられるクーポンです。不思議なことに、まだ誰も使っておりませんが。(笑)

インタビュアー:

(笑)

それでは次回、古藤さんが採用に関して取り組まれていることについて聞いていきたいと思います。

 

Recodeに掲載してもらいましたVol.3

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「RECODE | 美容の明日を考える」インタビュー企画 第18弾・Vol.3

RECODEでは「美容の明日を考える」というテーマで、様々なシーンで活躍される方にインタビューを行っています。今回はその第18弾として、創業3年にしてヘアサロンを7店舗展開。それだけでなく、マツエク7店舗、ネイル、リラクゼーション、エステを1店舗ずつ幅広く展開、急成長しているサロン、hair resort Ai代表古藤知裕氏(以下古藤さん)に、hair resort Aiで行われている教育についてお伺いしました。(3/7)

多彩な早期教育システム

インタビュアー:

前回は、サロンの特徴や福利厚生などについてお伺いしました。

今回はhair resort Ai様の教育システムなどの特長などをお伺いさせていただけますか。

古藤さん:

早期教育システムが特徴かと思います。

ホリエモンさんとか、そういった人たちがよく「寿司屋さんが握る練習をする前に長い年数雑用をやるのは意味がない」とよく言ってるじゃないですか。

ホントにそうだなと僕は思っていて、美容業界でも同じことが言えると感じています。

だからこそ、ウチは1年でデビューできるシステムです。

インタビュアー:

そんなに早くできるんですね。どのようにして1年でデビューできるのか、具体的に教えていただくことはできますか?

古藤さん:

例えば、来年新卒の子でもう早期育成が始まっている子たちがいます。

システムとしては、給料が15万で安い代わりに20日出勤で10日休みなんです。

インタビュアー:

早期育成ということなので、もう少しカツカツしたスケジュールをイメージしていました。意外とお休みが多いんですね。

古藤さん:

そうなんです。その休みの時に、「アカデミー」で練習したい人には練習してもらっています。

インタビュアー:

意欲がある子にだけ練習させるといった感じなんでしょうか?

古藤さん:

会社から強制という形にしてしまうのは良くないと思ってます。

もちろん、行くって子でないと15万設定の10日休みはやらせませんし、そもそも早期育成のプランではやらせませんが、本人に意欲があればやらせます。

来年は3ヶ月でスタイリストデビューさせたいと考えています。

個々に合わせた“早期教育システム”で、最短3ヵ月でデビューを目指す

インタビュアー:

3ヶ月でデビューというのは本当に可能なのでしょうか?

古藤さん:

そのためには条件がたくさんあるんですが、まず一つは6月までに内定を決めた人です。

具体的な練習の日程があって、学生のうちから夏休みに練習させます。もちろん早期教育の子達には、夏休みから練習してもらうってことの確認をしておき、さらにその子の学校の先生にもこういう内容でこの子はやらせていきますっていうのをキチンと伝えています。

インタビュアー:

学校にまでお伝えするんですね。

古藤さん:

そうです。かなり練習もさせていきますから。キチンと伝えておかないと色々問題になりかねないので、学校の先生を味方につけてやってますね。(笑)

そうして、夏休み、冬休み、春休みの練習に来てもらい、4月からは20日出勤で10日休みのスタイルになります。

大体の計算では、一人の人がスタイリストデビューまでに300時間は必要になります。

練習するときは、今日やって明日やらなくて明後日やって、朝一時間だけやって、というように結構ばらつきがあることが多いのですが、それってまた覚えて忘れての繰り返しですよね。

20日出勤で10日休みのスタイルになると、圧倒的にその10日間のうち6日間は1日8時間は練習できるんです

8時間練習するのと日が飛んで1時間ずつ毎日練習したのとではどちらが成長するかと言えば、集中制、連続でやった方が成長します。

思い出す時間の遅れが無いので、30分思い出す時間で30分成長した、そしてまた次の日30分ダウンして、という内容になるより連続でやった方が良いということです。

出勤の中の練習は平日に5時間行うので、出勤20日間の中に土日が8日間含まれていたとしても、60時間確保できます。

休日10日のうち、8時間の練習を6日してもらえれば48時間ですよね。すると1ヶ月に108時間。これを3ヶ月続ければ、324時間になります。

祝日などを考慮しても、夏休みや冬休みの分があるので十分300時間に到達します。なので3ヶ月でいけるかと。

インタビュアー:

確かにそう聞くといけそうな気がしますね。

古藤さん:

はい。従来の「少しの時間の練習を合間合間に長く続ける」のではなく、「まとまった時間の練習を連続で短期間やる」んです。

従来の方式だと練習の間が空いてしまうので、思い出す時間も必要になってきてしまいます。それだと、3歩進んで2歩下がるみたいじゃないですか。そういう観点で3ヶ月間ぎゅっと濃密にさせてしっかり成長してもらうという感じです。

インタビュアー:

確かに濃密に行なう方が効率も良さそうですね。

古藤さん:

今その早期教育プログラムを受けてもらう子を5人だけ決めています。

5人のうち3人、もし仮に上手くデビューさせることができれば、ウチは3ヶ月でデビューしましたと言えますよね。

インタビュアー:

はい。言えると思います。

古藤さん:

そうすると、ウチに入りたいと思ってくれる優秀な学生さんが増えますよね。

この早期教育システムを受けるには、6月に内定を取っていることが条件の一つだと先ほど言いましたが、それとは別に「特待生制度」というものもあります。

インタビュアー:

特待生、ですか?

古藤さん:

はい。学校で賞を取っていることやコンテストで入賞している人たちは、学生の時から特に頑張っているのに、美容室に入る時に別に特典とかがあるわけではありません。

しかし、ウチはそれを評価してその人たちに早期教育システムを受けられる権利を最優先にあげています。

なので、この3ヶ月でデビューさせるというプランが成功すれば、次からさらに優秀な学生を確保することができると考えています。

インタビュアー:

確かに、学生も自分の頑張りを評価してもらえる美容室を選びたいと思います。

古藤さん:

なので、この3ヶ月の早期教育システムを全員にやってもらおうとは全然考えておりません。

早期教育システムにも色々なパターンがあり、他の例を挙げますと、少しエスコートというチラシ配りで評価がある人が4か月間できる内容であったり、「3ヶ月15万円で休みも練習する」までいかなくとも、18万円の内容の中での早期育成もあるんですよ。

むしろそちらの方が今は多数派になっています。

インタビュアー:

その方々に合わせて、色々なパターンから早期のデビューを目指せるんですね。

古藤さん:

そうなんですよ。色んなパターンの中で自分のやりたいようにやればいいと思っています。

例えば、まつエクやりたい子はまつエクアシスタントというのもあるので、アシスタントをやりながらまつエクの入客も可能。それも全部営業時間で練習できます。他の美容室ではなかなかありません。

インタビュアー:

はい。なかなか難しいと思います。

古藤さん:

早期教育とニーズに合わせた様々なパターンがあることが、ウチの教育システムの特徴ではないかと思います。

インタビュアー:

なるほど。ただの早期育成だけでなく、それぞれに合わせられるということも大きな特徴ですね。

それでは次回、古藤さんがサロン内の雰囲気を良くするために取り組まれたことについて聞いていきたいと思います。

 

Recodeに掲載してもらいました Vol.2

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「RECODE | 美容の明日を考える」インタビュー企画 第18弾・Vol.2

RECODEでは「美容の明日を考える」というテーマで、様々なシーンで活躍される方にインタビューを行っています。今回はその第18弾として、創業3年にしてヘアサロンを7店舗展開。それだけでなく、マツエク7店舗、ネイル、リラクゼーション、エステを1店舗ずつ幅広く展開、急成長しているサロン、hair resort Ai代表古藤知裕氏(以下古藤さん)に、サロンの特徴や福利厚生についてお伺いしました。(2/7)

スタッフを想う気持ちがきっかけとなった託児所の併設

インタビュアー:

前回は集客の方法についてお話いただきました。

今回は福利厚生、働く環境などをお聞かせいただければと思います。

古藤さん:

そうですね。まずウチの会社の大きな特色は、託児所があることだと思います。現在は保育士さんが5人いて、代わりばんこに見てもらっています。

秋葉原店と上野店にあるのですが、そこでママさん美容師に活躍してもらっていますね。最近はウチで働いてくれている美容師もママさんが多くなってきているので。

普通だと託児所料金取ると思うんですけど、ウチでは1円ももらっていません。

なので、お客さんもそこに子供を預けてウチを利用できます。あと、練習したいときにも託児所を利用できるようにしています。

インタビュアー:

そうなんですね!営業日だけではなく練習のときも利用できるというのはすごいと感じます。

古藤さん:

そうなんです。そこが他とは圧倒的に違うかと思います。

練習の時に託児所が利用できるので、「子供はいるけどスタイリストになりたい」というアシスタントの子が、スタイリストになることも可能です。

先日、実際にそうやってスタイリストデビューした子もいるんですよ。

インタビュアー:

それはすごいですね!

古藤さん:

小さな子供がいながら、アシスタントからスタイリストデビューすることはなかなか難しいところがあるので、普通だと諦めがちなのではないかと思います。

けれど、ウチには練習したい時に練習をみて指導してくれる人もいますから、「できる環境があれば頑張りたい」という人にとっては環境が整っていると思います。

インタビュアー:

今の美容業界の大きな課題の一つに人材不足というものがあると思うのですが、その解決方法として、子供がいる美容師さんたちに活躍してもらう為に託児所をつくったといった感じなのでしょうか?

古藤さん:

いえ、そうではありません。

実際ウチは入ってくる新人の数が多いので「人手不足」かと言われたらそうではないのです。

なので、主婦が欲しいからつくったということではありません。

インタビュアー:

では、どうして託児所を造ろうと?

古藤さん:

最初のきっかけはウチで働いてくれていたスタッフの出産でした。

彼女から、「戻ってきたいけど、託児所が見つからなくて働けないです」って相談を受けていたんです。でもその子は給料が発生するわけでもないのに、子育てで休んでいる時もウチの会社の手伝いをしてくれていたんですよね。

だからその子をなんとかしてあげたいなってところから、そういう制度が要るだろうなと思い託児所をつくりました。

インタビュアー:

なるほど。会社のために頑張ってくれているスタッフさんのことを想ってのことだったんですね。

古藤さん:

はい。ある程度会社も上手くいってましたし、還元してあげたいと。主婦にためにっていうのは、正直なところかなり利益を圧迫してしまうという現実もあります。

ある意味(会社側としては)ボランティアに近いところもあるんですけど、それで喜んでくれる人たちがいるなら2店舗くらいであればどうにでもなりますし、いいかなと。

制度を整えることはスタッフへの“還元”になる

インタビュアー:

働くスタッフを想われての託児所ということでしたが、保険や出産・育児関連の制度について、他のサロンさんと違う点などがあればそのあたりのお話を聞かせてください。

古藤さん:

まず僕の考えなんですけど、よく(求人サイトなどで)見る「育児休業あり」とか「育児休養制度あり」などはあまり意味がないと思っています。

インタビュアー:

それはどうしてなんですか?

古藤さん:

なぜならこれは、「子供を出産したり育てている間は休んでもいいですよ」ってことですよね。

こんなの当たり前のことじゃないですか。休んでもいい制度というのは当たり前であって、要は「お金がもらえるのか」という部分が大事だと思います。

出産手当金だったり育児休業給付金とか色々ありますけど、申請さえすれば受け取れるようにウチではキチンと完備しています。

インタビュアー:

なるほど。

古藤さん:

例えば色んなやり方があると思うんですけど、実際に求人サイトとかを見てみると、産前産後90日までなどやっていたりするじゃないですか。

こういうのは他のサロンさんでもちゃんとあると思うんですが、その前に辞めてしまった場合、そこで終わってしまうんですよね。

実際は、本当につわりがひどいなどそういう理由であれば、その間でも会社に在籍しているとそのお金はもらえるんです。けれど、「やめます」って言ってしまったら「じゃあはい、お疲れ様です」と終わってしまうんですよ。

現実的にその後戻ってくる人の確率は低いので、辞めますって人にわざわざ席は置いといた方がいいよって言う必要はないですよね。

なぜなら引き留めてしまうと、会社側に保険料がかかるからです。

インタビュアー:

確かにそうですね。休んでいる間の費用を考えて、戻ってくる確率も低いとなると、正直引き留める理由がないかなと思ってしまいます。

古藤さん:

はい。けれど僕の考えとしては、会社が数万円払ってあげるだけでその子達が何十万とか何百万貰えるのであれば、払ってあげようって。

色々やり方はあると思うんですが、何ヶ月間か出してあげれば出産さえしてしまえば健康保険料などは国持ちになるじゃないですか。

なので、会社が負担してるのは最初のときだけなんですよ。

でもそれを普段する必要もなく、「どうせ辞めるんでしょ」という会社が多いから、そのまま払わずに辞めて終わりってパターンが多くて。

だからこそ僕はできるだけ会社として支援しています。

インタビュアー:

やはり美容業界の中ではまだまだ制度が整備されていないことが多いのかな、と感じますが、こちらの制度を整えるにあたって抵抗などなかったのでしょうか。

古藤さん:

抵抗はあまりありませんでしたね。

僕が今純粋に思っているのが、せっかく人がこうやって沢山入ってきてくれて、自分自身も、勿論アシスタントであったりスタイリストをやっているときより今の方がかなり良い暮らしをさせてもらっているので、スタッフたちに還元してあげたいなと。

自分の場合はお金はほどほどあれば十分なので、であればその分、今の子たちを経営者にしてあげたり、福利厚生を充実させてあげたりしたいなと思っています。

あとは労働時間も今少しずつ変えています。それだけでなく休みを増やす、給料を良くするなど。今までの美容業界が全然それができていないので。

インタビュアー:

今までの美容業界ができていないから自分たちもできないのではなく、できていないからこそ制度を整えているのですね。ちなみに、なぜ美容業界はこのようなことができていないと思われますか?

古藤さん:

集客がまずできていない、対応ができていない、教育ができていない、だから給料も安いっていう形になってしまうと思うんですよ。福利厚生も同じような理由で出来ていないと思います。

その点ウチは、お客さんが沢山来る状態をとにかく1年目でまず考えて、集客が大事だなと。2年目で求人が一番。3年目は教育で一番。4年目で現在の仕組み作りをして、5年目にグランドデビューして、来たる2020年にフランチャイズ展開。このように目標を立てて、今言った“できない”ものたちをできるように取り組んでいます。

そういえば自分が前の会社を辞める際、スタッフが40名ついてきてくれたんですよ。

インタビュアー:

そんなについてきてくれたんですか!?

古藤さん:

ええ、最初から。というのも、前の会社の時に僕は戦術の類まで経営に深く携わっていたんです。

僕たちがいるので、社長も出なくて良い程でした。そんな事情や、僕たちが色々行なったりサロンの状態を立て直したりするのをスタッフが見てくれていたんです。

それでいざ自分が抜ける時、その子たちは前の会社に戻るのか、辞めて僕の会社に付いてくるのか、ということになりました。僕としては「半分ついてきてくれればいいな」と思っていたのですが、想像以上に僕についてきてくれました。

だから、彼らに良くしなければついてきてくれた意味がないのではないかと。

インタビュアー:

なるほど。そういった古藤さんの想いもあったのですね。

古藤さん:

はい。本当に美容業界は制度が整っていないと痛感するんです。

例えば、保険証も他の人のを借りて歯医者に行くことや、銀行でロックされてなど、そういうことがザラにあるんですよ。

しかし、自分で払えと言ってまだ20歳の子がちゃんと計算して住民税などのためにお金貯めておくのは無理だと思うんですよね。

インタビュアー:

そうですね。なかなか難しいのではと思います。

古藤さん:

そういう現状を目の当たりにして、僕は美容師として美容室を経営して、少なくとも、今よりは良い状況に変えてから次の世代に引き継いでいきたいという想いがすごく強くなっていて。

福利厚生は今すごく声を大きくして言われていますし。この先の世代では絶対もっと良くなると思うんですよね。

美容師の引き抜きとかも問題になっていますが、本当はそういうのもOKにすべきではないでしょうか。ダメな会社は潰れるべきで、ちゃんと考えてやっている会社が残っていくべきだと思うんです。

ただ、まだ僕の会社だと力が無いためあまり偉そうなことはまだ言えないのですが、本来であればそれがあるべき姿だと思います。

引き抜かれてしまうから会社の内容をもっと良くしないとと思っても良いわけじゃないですか。採用についても人材確保のために改善していかなければ、という流れになることが良いと僕は思っています。

自分が経営するに当たって、今の現状を改善してもっと良くなるようにやっていかないとわざわざ経営者になった意味もないですし、せっかく美容業界にも入っているので業界の現状を少しでも改善したいなって思いでやっていますね。

インタビュアー:

ついてきたスタッフへの想い応えるだけでなく、これからの美容師たちの現状を変えていこうと取り組まれているのですね。

それでは次回、古藤さんがhair resort Aiで行っている教育についてお聞きしたいと思います。

Recodeに掲載してもらいました Vol.1

Recodeさんから取材を受けインタビュー記事が掲載されました。

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「RECODE | 美容の明日を考える」インタビュー企画 第18弾・Vol.1

RECODEでは「美容の明日を考える」というテーマで、様々なシーンで活躍される方にインタビューを行っています。今回はその第18弾として、創業3年にしてヘアサロンを7店舗展開。それだけでなく、マツエク7店舗、ネイル、リラクゼーション、エステを1店舗ずつ幅広く展開、急成長しているサロン、hair resort Ai代表古藤知裕氏(以下古藤さん)に、新規顧客獲得のために行っている集客方法などについてお伺いしました。(1/7)

 

時間帯を分析し営業に反映させることがポイント

インタビュアー:

今回は「美容の明日を考える」というテーマで、創業3年で7店舗を展開し、サロンだけにとどまらず、マツエクを7店舗、ネイルやリラクゼーション、エステと幅広く事業を展開し、総スタッフ150名を越え、年7億を売り上げる新進気鋭の美容室hair resort Aiの代表、古藤知裕さんにお話をお伺いしていきたいと思います。

それではよろしくお願いします。

古藤さん:

よろしくお願いします。

インタビュアー:

それでは早速なんですが、hair resort Ai様が新規顧客獲得のためにWebなどを使って実践していることを教えてください。

古藤さん:

はい。集客に関してですね。

新規顧客獲得に関してはホットペッパーが中心です。

インタビュアー:

意外にスタンダードなのですね。なぜホットペッパーが中心なのでしょうか?

古藤さん:

楽天ビューティーとかでもやってみたことはあったんですが、ホットペッパーのみの時点で断らなければならないほど予約が多かったんですよ。

そして実際一人あたりの金額、費用対効果を考えたときに、ホットペッパーの方が良かったんですね。

今もホットペッパーで1店舗あたり月間800人来るんです。

他のサロンさんと比べても、十分な数の新規のお客さんが来てると思うので、ウチではホットペッパーを中心にしています。

あと、ホットペッパーを使った集客の仕方として他のサロンさんとちょっと違うと思う点は、時間分析をして価格設定やクーポンの発行を臨機応変に行なっていることですかね。

インタビュアー:

具体的にどのようにしていらっしゃるのですか?

古藤さん:

例えば、土日は混むので金額を上げたり時間帯でこの時間が空きがあるよねっていうときはクーポンで安くしたりするなどです。

実際、そのときの状態を見て数時間で変えるときもあります。毎回ずっと同じクーポンを出しているということはありません

暇な時間帯や忙しい時間帯というのは各店舗によって様々なので、常に時間分析をして、その時々に応じて営業に反映させることは大事だと思いますね。

インタビュアー:

なるほど。タイミングや客層に合わせて変えていくという感じなのですね。

古藤さん:

はい。あとはメンズ客が多いお店に関してはメンズクーポンを打ち出したりとか、そういうのもやっているので(ホットペッパーでも客層などの)ある程度の操作はできます。

インタビュアー:

ホットペッパー1つでも時間や客層を分析し、臨機応変に対応することによって集客力がグンと伸びるんですね。他には何かありますか?

古藤さん:

あとはInstagramなどもやってますが、そちらは新規顧客の獲得の為というよりは求人の為に使っている感じなんですよね。

あとは、フリーワードで検索してもウチの店は上に来るようにしています。今の子たちの美容室選びって、ホットペッパービューティーがメインだとは思うので、やっぱり重要です。

インタビュアー:

SEO対策の方もしっかりやられているということですね。

古藤さん:

そうですね。

“新規集客”だけでなく、そこから“既存顧客”にするために

インタビュアー:

ホットペッパーでの集客が中心とのことですが、Webを使わない方法で何か力を入れていることはありますか?

古藤さん:

チラシ配りをやっています。それを新人には4ヶ月間頑張ってもらっています。やっぱり延々とやるのはしんどいですしね。

インタビュアー:

Webが中心の今、チラシ配りの効果はどのくらいあるのですか?

古藤さん:

チラシ配りで来たお客さんは地元の方なので、VIP客になる確率がホットペッパーなどのWeb系と比べて高いんですよ。

インタビュアー:

そうなんですか!?

古藤さん:

はい。新規集客の考え方なんですけど、ただお客さんが来ればいいという考え方なら、ホットペッパーだったりのWeb関係で十分だと思います。

けれど、Webを見て来てくれるお客さんは、またWebを見て他のとこにいってしまう可能性があると思うんですよね。だから僕は、ただお客さんが来ればいいとは考えていません

なので、「スタイリストになったときに、毎回変わる新規のお客さんを担当するのか、地元のお客さんでずっと来てくれる人を担当するのかどっちがいいと思う?」って話をいつも新人にもしています。

だから外でチラシを配って、それで来てくれるお客さんのために、ネットの予約を切ることが普通にあります。

インタビュアー:

通い続けてくれるお客さんを大事にしていらっしゃるんですね。

新規集客だけに目を向けているのではないとのことでしたが、新規で来てくれたお客さんを固定するために何かしていることはありますか?

古藤さん:

ウチではLINE@を活用しています。

次回の予約をLINE@で取ってもらうという形で使ってもらうんです。

インタビュアー:

その効果はどのくらいあるんですか?

古藤さん:

良いお店だと50%近くのリピート率があります。

実践している方法としては、まずLine@に登録してもらい、「次回の予約をしてもらっているんですよ」といった話をします。

「今はまだちょっと予定がわからない」っていう人でも、「LINE@で気軽に変更してもらって大丈夫です。仮予約でもまずココっていう日にちを決めてもらえれば、3回分まではこの金額でやらせていただきますよ」という仕組みにしてるんです。

新規顧客を毎回必死で取るより、1回来たお客さんに対して2回3回来させるほうが簡単じゃないですか。

インタビュアー:

はい。

古藤さん:

なので、例えば100%前予約を取ったとして、実際そのうちの半分しか来なかったとしてもリピート率50%ですよね

一番お客さんが来てくれなくなる理由は、私たちが喫茶店や居酒屋を選ぶ時と同じように「なんとなく」じゃないかと思うので。

まあまあ良いなと思っても2回3回と来なくなる理由は、特にそこにこだわる理由がないからではないでしょうか。

でもウチの場合は、予約を取っているということがあったり、LINE@で自分たちからアプローチをかけることもできます。なのでリピート率が他のサロンさんよりも全然良いのだと思います。

インタビュアー:

なるほど。LINE@を活用して、もう一度hair resort Aiへ行く理由を作ってあげていらっしゃるんですね。

次回はサロンの特徴や、福利厚生についてなどお伺いしていきます。

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