Recodeさんから取材を受けインタビュー記事が掲載されました。
ぜひ読んでください。
「RECODE | 美容の明日を考える」インタビュー企画 第18弾・Vol.5
RECODEでは「美容の明日を考える」というテーマで、様々なシーンで活躍される方にインタビューを行っています。今回はその第18弾として、創業3年にしてヘアサロンを7店舗展開。それだけでなく、マツエク7店舗、ネイル、リラクゼーション、エステを1店舗ずつ幅広く展開、急成長しているサロン、hair resort Ai代表古藤知裕氏(以下古藤さん)に、hair resort Aiで行われている採用活動ついてお伺いしました(5/7)
独自性を出すことで他サロンとの差別化を
インタビュアー:
採用についてですが、一般的なサロンでは人員不足が続く中、hair resort Ai様は速いスピードで採用数を伸ばしているかと思いますが、独自の採用活動などございましたらお伺いしたいです。
古藤さん:
まず、人材を確保する上で最初に考えたのが、イメージをつけるということです。
求人を見た時に、「あ、この絵どこかで見たことある」というところまで行くためにイラストをデザインして頂きました。
その当時、お店の壁に貼るのは自分の所で行なった撮影のスタイリングや女の人の写真というのが大半であり、イラストでイメージをつけるということをやっている所が少なかったのです。
狙いは的中し、「求人でこの絵を見たことがある」と言って毎年毎年応募人数が増えてきました。
結局独自性が無ければ、他とあまり差別化ができません。
他のサロンさんの最近の採用ではイラストを使ってイメージを作る所も大分増えてきましたが、おそらくウチが最初だと思いますね。
インタビュアー:
なるほど。まずイメージを浸透させて差別化を図るところから始めたと。
古藤さん:
はい。それと見学に来てくれる子のために、ウェルカム看板の作成やLINEを教えてもらい連絡を取るようにするなどそういうことは当たり前にやっていますね。
あとは説明会で必ず言っているのが、「他のサロンを見学にも行っていない人は全部お断り」というところですね。
インタビュアー:
それはまたどういった理由なのでしょうか?
古藤さん:
ちゃんと選んで、ウチに決めた子の方が絶対離職率は低くなると思うためです。色々と他を見てもらえれば、絶対ウチの方が条件良いはずなので。
勿論、営業時間はまだまだ長いところはありますが、美容業界の水準を考えてみると、給料面や保険面はもちろんのこと、シェアハウスやまつエクアシスタントの内容、教育の内容と細かいところまでトータルで考えれば、本当にウチはかなり良いレベルだと思います。
インタビュアー:
他のサロンと比べて色々な面で環境が整っているという自信があるからこそ、「他のサロンを見学にも行っていない人は全部お断り」という言葉に繋がるんですね。
古藤さん:
今の1年目や2年目の子が、ウチを紹介してくれている確率もかなり高いんですよ。
あと、さっきお話した教育システムもアピールポイントになっていますね。
インタビュアー:
やはり働く環境が整っていれば、自然と「入りたい」人は増えていくというわけですね。
古藤さん:
はい。あとはUSP(ユニークセリングプロポジション)の部分を意識しています。やはり他にはないウチだけのウリがないと意味がないので。
例を挙げると、ウチはアシスタントのうちからメイクで入客が可能です。
面接の時などにメイクのお客さんが一年間でどれ程来ると思うかという話をよくしています。
「仮に1か月で1,000人から2,000人ぐらいお客さんが来る美容室で、メイクのお客さんはどのくらい来ると思いますか。」と。一般的にどのくらいだと思いますか?
インタビュアー:
メイクのみですか?
古藤さん:
はい、メイクのお客様のみです。
インタビュアー:
100人くらいですかね?
古藤さん:
全然そんなことありません。おそらくどこの美容室も1年間で2~3人ですよ。
インタビュアー:
そんなに少ないんですか!?
古藤さん:
はい。でも皆知らないですよね。けれど改めて考えてみてください、自分の周りの親戚や友達の中に、メイクで美容室に行ったという子いました?
インタビュアー:
確かに、あまり聞いたことが無いです。結婚式のパーティーなど、そういう時しか行かないイメージですね。
古藤さん:
そうですよね。それもヘアアレンジがメインで、メイクまでやらないことが多いです。
だからウチは、1時間内にヘアアレンジとメイクをし4860円といった料金設定でセットにしています。実際にカットでも4800円も貰えれば十分なんです。
ちなみにウチは他のサロンの200倍、300倍くらいは(メイクの)お客さんが来ます。アレンジとセットにさえしてしまえば、お客さんは来るんですよ。
“時代に合わせた考え方”を持つ姿勢が鍵
古藤さん:
ヘアアレンジとメイクのセットは、1時間内で終わり、加えて材料代も掛からないのでとても良いと思うんですが、なぜ他の美容室はやらないと思います?
インタビュアー:
そもそもそういう発想がないからでしょうか?
古藤さん:
そうですよね。それももちろんあると思います。
インタビュアー:
そこまでメイクを重要視していないとか?
古藤さん:
なぜなら、スタイリストがメイクをやると給料がそれほど入らないからです。だからスタイリストはあまりやりたがらないんですね。
でも、専門学校を卒業したての人とスタイリストの人とのメイクの暦なんて然程変わらないんです。
であればアシスタントでも良いのですが、他のどこの美容室も大抵スタイリストになってからメイクの入客になっていますよね。
ウチは入って2ヶ月目でも出来る子は入客させています。
つまり、アシスタントが入客できるかどうかが、(ヘアアレンジとメイクをセットで提供することを)やれるかどうかになるというわけです。
インタビュアー:
なるほど。
古藤さん:
あとはデンマンブラシでブローしているなど、今はやらないじゃないですか。けれど、ブローもびっくりするぐらい練習するわけですよ。
ウチは既に最初の段階で仕上げぐらいであればアイロンでやってください、みたいな感じです。今の子はアイロン慣れていますから。
インタビュアー:
慣れていますね。(笑)
古藤さん:
であれば慣れているアイロンでやった方が絶対良いし、マニキュアとかももちろんやらせてはいますが、その重要視している割合が昔とはやっぱり違いますよね。
マニキュア塗る人ってそうそういませんし。
ならば、カットの方を早くやらせた方が絶対良いですよね。早くスタイリストになる為の仕組みとして、考え方としてその方が良いかという具合で時代に合わせて次々と新しく変えていっています。
インタビュアー:
昔ながらの慣習にこだわらず、時代に合わせてやり方や重要視するものを変えていってらっしゃるわけですね。
古藤さん:
その通りです。ウチが3年目にしてここまで大きくなれたのも、常に時代に適応して変化していくという姿勢を持ち続けていたからだと思いますね。
インタビューアー:
やはり時代に合わせた考え方は大切なんですね。
それでは次回、古藤さんが考える“経営”の知識についてお伺いしたいと思います。
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